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台風は東へ抜けていったが、荒れた空にピンときた。
ならば立ち寄ってみようと宝満宮竈門神社。 案の定すごいことになっている。 その日はニコライ・バーグマンによるフラワーアート展『伝統開花』の最終日だった。 暑い日には涼しさをもたらす大樹らが、ごぉごぉと暴れている。唸っている。 雨に濡れた切花たちは嬉々として光り、風に散った枝葉と呼応していた。 それはまるで「死体」を扱っているかの様な、鮮やかな情景。 植物の死が天地表裏、逆さまに配されて、暴力的に折られ集められた美しさだった。 さらにマルキ・ド・サド的艶が、嵐によって剥き出しにされていた。 これこそが生命の発露。 機能不全美。 【コバヤシ】
by hitonochikara
| 2014-10-31 10:31
| コバヤシの日々
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