人の力設計室の活動日記です。
by hitonochikara
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たからもの
仏師の円空は、放浪の生涯で村人のために12万体の仏像を残し、土の中で眠り即身成仏となった。
画家の田中一村は、大島紬の仕事で辛うじて生計を立てつつ描きつづけたが、個展開催の直前に倒れた。
建築家の吉阪隆正は、建築で愛を語る事に挑み、自邸に雨漏り用の古いふんどしをぶらさげて、この世を去った。
民俗学の宮本常一は、1200軒の民家を泊まり16万kmを歩き、ただひたすらに民衆の話を後世へ残した。
作家の埴谷雄高は、理解者を得られずとも「死霊」を書きつづけたが、遂に完成させることはなかった。
画家の江上茂雄は、高い絵の具が買えずとも101歳まで描き、2万枚に至る風景は傍らに在りつづけた。

歴史の眼は、遥か昔から今の刹那までを瞬時に捉え、すべてを並列化させる。
私には見える。
尊厳にあふれる生き方を歩んだ表現者は、見る者の魂を奮わせる仕事を残した。

言い換えれば、才能は人を不幸にする。
突出した才に理解者は現れず、後世のみが評価を与えてくれる。
そして他者に嫉妬の念を沸かせ、その者を窮地へと追い込む。
もしくは成功が驕りを生み、眼を鈍らせ、一瞬にして才能は枯れてしまう。

結局、どの道を歩いたとしても、行き着く先はなれの果てだ。

a0180552_0514352.jpg

先日、恩師から頂いた版画を眺めていた。
それはまるで美術史の断片の様。
連綿とつながる歴史の端を触っているような感覚だった。

これを持つにふさわしい人へとなろう。


【コバヤシ】
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by hitonochikara | 2014-02-28 02:28 | コバヤシの日々 | Comments(0)
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