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旅の嗅覚がはたらいてしまい、用事も終わったので道草してみる。
心細い坂道を登っていく。曲がり角のたびに民家があり、ひっそりした感がある。 登りついたところには小さな教会。 清掃の行き届いた丁寧な使われ方。 正面のタブノキにつるされた実用的な鐘。 信仰が生活の一部である地域特有の、分相応の美しさがしみてくる。 入り口のアーチより振り返ると、そのタブノキの向こうに角力灘と島々が広がる。 伊王島や高島、端島(軍艦島)が見える。 そこはただただ静かで。 とりとめのない思考を続けながら、ぼんやりと座っていた。 ■善長谷教会|長崎ギフト南蛮館サイト http://nanbankan.blog72.fc2.com/blog-entry-315.html 19世紀初頭、「カクレ」であった六家族が旅芸人を装い、この地までたどり着いたという。 明治維新以降は、カソリックへ改宗の呼びかけに応じた者達が残り、今に至るらしい。 【コバヤシ】
by hitonochikara
| 2014-05-13 05:13
| コバヤシの日々
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