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活気ある街や市場が魅力的なのと同様に、活力ある家には魅力があふれています。
では、その活力の源はどこにあるのでしょうか。 ひとくくりでは語れませんが、家族が日常を楽しめているか否かは大切な要素です。 人生とは新しい家に住めば一変するはずも無く、今まで同様に悲しいことも苦しいこともやってくることでしょう(幸不幸は主観の相対性でしかないのですから)。 そんな日常に寄り添う家をつくる、これこそが設計者に求められている建築の条件です。 嬉しい時も哀しい時も、家は家族と共にそこに在ります。 だから少しでも寄り添えるように、ヒトチカは対話を通した設計を心がけています。 「土地を読むように人を読む」 対話の果てに作られた形には、作ろうと決めた家族の意思が宿ります。これは永続的な意志ではないものの、そこで暮らす活力源になりえます。 そしてその活力があればこそ、一時的な形を読替えて住みこなすことができる。これこそが、住み手の意思が作り手の意志を越えていく瞬間です。 そうした繰り返しの中に、集落で体験したあの「地に足の着いた」形にたどり着けるヒントがあると考えています。 集落に歴史があるように、家族にも歴史があります。 その歴史を「形の読替え」として受止め、引渡し当初からは想像できなかった形へと、更新されて欲しいと願っています。 【コバヤシ】 今回も美味しいタルトをご馳走になりました。Kさん、多忙な日々にもかかわらず、いつももてなしてくださりありがとうございます。
by hitonochikara
| 2014-10-24 10:24
| オシゴト
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