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一年前、とめどもなく話してくれた一連の言葉。
それは、会わなかった間におきていた彼女の闘いについて、だった。 人生にはいろいろある。 今、振り返ってみると、あの日は映画のはじまりのようで。 それから彼女を中心に大学時代の仲間で集まり、ちょっと変わった家づくりが進みだした。 毎回、お菓子を食べて歓談するところから打合せがはじまる。 真面目な話をしている間は、友達が子供の遊び相手になってくれる算段。 終わった後は、カレーを食べに行ったり、知人の内覧会へお邪魔させていただいたり。 天気のよい日はみんなで散歩をしたり。 たくさんたくさん話しをした。 家づくりが進むに連れ、だんだん、彼女やご主人の顔が声が、明るくなっていく。 だんだん、学生時代の時のように笑い、憎まれ口をたたくようになってきた。 そして秋。 工事がはじまった。 地鎮祭にはもちろん、友達も参加してくれた。 いつもサポートしてくださった、伯母ちゃんも来てくれている。 設計するにあたり、この場所が家族にとって「深呼吸できる場所」になって欲しいと話してきた。これまでがそうだったように、ずっと仲間が集まってワイワイするのは難しい。 また、みんなの距離が離れてしまったとしても、この家での生活が自分と向き合えるものでありますように。 湖の底のように、静かで息ができる場所でありますように。 【コバヤシ】
by hitonochikara
| 2015-12-11 12:11
| オシゴト
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