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人の力設計室の活動日記です。
by hitonochikara
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カテゴリ:コバヤシの日々( 83 )
大牟田の顔
西通りの大央ホールで『大牟田市庁舎本館写真展』が催されておりまして、仕事の合間にちょろっと覗いてきました。保存か解体か議論される建築の運命を左右すると書いたら過言かもしれませんが、そんな意義を感じる写真展です。

1936年に完成したこの建築物は、大戦の空襲にも生き残り、今なお現役で使われています。
昭和初期らしい帝冠様式の面構え、今となっては施工が難しいテラゾー(人造石研出し仕上)の内装、木彫の美しさを、いつもお世話になっている針金さんがレンズで切り取っています。
そして工事中の写真や空襲後の大牟田などの記録写真もあって、詳しく知る事ができました。


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その時代の断片としての建築は、二度とつくる事ができない。


【コバヤシ】


by hitonochikara | 2019-10-02 10:02 | コバヤシの日々 | Comments(0)
土居先生の再起動
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5月末の晴れた日に、九州大学の土居義岳先生の最終講義がありました。
年度末でもなく独白でもなく、新緑の季節に対話形式で、最終でなく再起動です。

人生で得られる知に量的限界があるとすれば、土居先生はその限界へ極めて近づいた1人。そんな知の巨人から1970年代生まれの3人に、3つのテーマが投げられて対話が始まりました。

その感想をひと言でいえば「とにかく濃かった」

明治大学の青井哲人さんと国際教育について。
千葉大学の頴原澄子さんと建築史について。
京都大学かつ建築家の平田晃久さんと設計教育について。

1つの対話に3時間は確保して欲しかったと思ってしまうほど、中身がぎゅうぎゅうで濃い3時間。建築史家は過去を精査に覗き見つつ、遠く未来を凝視していることが伝わってきます。

その果てに建築には根拠はなく。
自身の存在にも根拠はなく。
知的混沌の増大は更なる知的探求へとつづく、欲張りな終わり方でした。

まだ学生だった頃、土居先生の文章を雑誌で見つけて読んでみても、難解すぎて置いてけぼりにされていました。しかしあれから20年以上経ち、先生の沸きつづける好奇心を一緒に笑いながら聴講できるところまで辿り着けていました。卒業生でもなんでもないコバヤシですが、土居先生ありがとうございました。


【コバヤシ】


by hitonochikara | 2019-06-05 16:15 | コバヤシの日々 | Comments(0)
愛しきかな我が家

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まるで自分達のことのように聴こえてしまう歌が流れてきました。
プロトハウス事務局の桑原さんが書いた詩に、ソライロ花音のともこさんが曲をつけ、まみさんが歌っており、お披露目ライブがチェアハウスの大宰府モデルハウスで催されました。

「愛しきかな我が家」

現在はYoutubeで公開されています。歌と共に流れる数多の住宅写真の中には【imr】【tir】の暮らしぶりもちょこちょこと入っていてなんか嬉しい。
この歌のように、ヒトチカの住宅は気分次第でどこでも居場所になるので、勝手にイメージソングだなぁと聴いていました。

ソライロ花音さんは広島在住で今回の豪雨で被災されており、紆余曲折あっての収録とライブだったそうです。ライブは小刻みな緊張が聞えるようなはじまりで、音に中にこれまでの人生がうっすら浮かんでいました。


音楽家はそれでも歌い奏でる。
辛い事象は全て糧となるから、こんなにも繊細に奏でられ、声が出る今がある。

ソライロ花音さん、これからも歌いつづけてください。
どんなことがあろうとも。


【コバヤシ】
福岡の地から応援しております。


by hitonochikara | 2018-11-07 11:08 | コバヤシの日々 | Comments(0)
詩人の絵

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あれはいつだったろうか。TVで聞いた言葉が胸に刺さってしまい、今日に至るまで突き刺さったままでいる。

「絵を描くことは生きることに値すると云ふ人は多いが、生きることは絵を描くことに価するか。」

それは画家、長谷川利行の言葉で、多分に漏れず前者だった私は後者の存在を知ってしまい、人生が少しずつ狂っていったのかもしれない。利行は私にとってずっと、画家と言うよりは詩人として頭の中に住んでいたわけだが、久留米市美術館に巡回してきた『長谷川利行展』へ訪れることでようやく画人の彼に出会うことができた。

やはり…それは印刷物で見ていた印象とは全く違うものであった。驚くことに、1巡目よりも2巡目、2巡目よりも3巡目と周回するごとに絵の印象が変わってゆく。生き急いだ彼が触れたであろう世界は光るように変化した。なかでも企画進行中に発見された《白い背景の人物》は圧巻で、幻視に吸込まれるはじめての体験だった。

利行の即興と漂泊の人生を「街がアトリエ」だったなどと、私は前向きに受け止めない。しかしあの生き様でなければ、あの線は、色は、こうも鮮やかで陽炎のように私の前に立ちはだからなかったであろう。


長谷川利行展
日時:2018年9月11日(火)~11月4日(日) 10:00~17:00
場所:久留米市美術館
料金:一般1000円 シニア700円 学生500円 小学生以下無料
※11月3日(土)の文化の日は入館無料


【コバヤシ】


by hitonochikara | 2018-10-24 10:24 | コバヤシの日々 | Comments(0)
はなまるえがお ドイツへ

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ドイツ菓子職人の資格取得へと旅立った友人阿部ちゃん。その先には「人が笑顔になる場所づくり」という野望があるようで、そのための取材と記録のウェブサイトを更新していくそうです。

■はなまるえがお
http://hanamalegao.com/entry


28歳での旅立ちは、私が集落実測へ出かけた時とほぼ同じタイミングでなんだか他人ごとではありませんでした。
あのとき応援してくれた先輩方のおかげで、バックパッカー初心者の私は実測に専念できました。彼女の背中を押すことで、その感謝を少しだけお返しできたでしょうか。


阿部ちゃん、強くなって帰っておいで。ウェブサイトは定期的に更新するんだよ。


【コバヤシ】


by hitonochikara | 2018-03-28 03:28 | コバヤシの日々 | Comments(0)
すっぱいもの好き

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実はコバヤシ、すっぱいものに目がありません。普通の人ならすっぱさのあまり四白眼になるくらいのものが好物だったりします。


この日は【tir】の撮影予定が天候不良で延期なったはずだったのですが…「いいから飲もうよ!」と言われるがままにお邪魔してしまいました。
写真はお気に入りの柚子酒に、蜜柑農家のG様より頂いた青い蜜柑をぎゅっと絞っているところ。この飲み方がすっぱいもの好きにたまらない美味さ!
案の定、飲みすぎて二日酔いになりました。


【コバヤシ】
T様、大変遅くなってしまいした。美味しいお食事をありがとうございました。
春に改めて撮影をお願いいたします。
G様、こんな感じで美味しくいただいております。ありがとうございました。


by hitonochikara | 2018-02-28 02:28 | コバヤシの日々 | Comments(0)
復活報告

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インフルエンザB型にかかったヒトチカでしたが、復調して仕事に精進しております。


Bはかなり流行っているみたいで、ふだん風邪をひきそうにない面々からかかったお話を伺っています。
【isd】のI様からも雪ダルマ(厳選された石と枝!)の写真と、Bになったという季節のお便りをいただきました。

この冬は雪も多いですね。皆さま、息災にお過ごしください。



【コバヤシ】


by hitonochikara | 2018-02-14 02:14 | コバヤシの日々 | Comments(0)
上杉満代の舞踏

偶然。
打合先で舞踏のちらしを手に取った。

偶然。
その日の夕方は空いていて、ダメもとで観覧したいとお願いに上がった。
やはり満席だったが、リハーサル中だった舞踏家は「観たいの?」と訊ねた。
優しい表情に潜む迫力。
気圧されながらも「はい!」とお願いした。

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その晩はじめて、上杉満代の舞を体験した。
立ち見という条件だったのに、椅子を用意してくださって。
ありがたく目の前で、彼女の骨と肉が動くさまを凝視した。

1㎜を、大切に動く。
比べても仕方ないが、私の日常は緩慢だった。

刹那。
銀の遺灰を足が払う。美しく灰が散った。
「動かない」からの「早い動き」は閃光で。
型ともとれるその動作は、それまでと異なり、抜刀のようだった。

躍って生きるとはどういうことなのだろう。
彼女は古いドレスで、滅ぶように舞っていた。



【コバヤシ】


by hitonochikara | 2017-05-03 17:03 | コバヤシの日々 | Comments(0)
Life is Fruity
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写真は、平日のミニシネマにできた行列。

その大半は私の父母くらいの年ごろで、やはりこの映画には彼らを引付ける魅力があるのだろう。

その映画は『人生フルーツ』。

建築家の津端修一(90)と妻英子さん(87)の生活ドキュメントで、庭で70種類の野菜と50種類の果実をつくる四季を追っている。一見すると田舎の老夫婦にありがちな農耕生活のようだが、彼らはより計画的(建築家らしく)で、野菜や訪問者と誠実に対話をしていた。

さながらそれは理想的な余生のよう。けれども、私には津端さんがまだ建築家として闘っているように見えてしまう。なぜなら、経済合理主義の団地の片隅で「各住宅が緑のストックを担えば、里山と同じ環境が再構築できる」という持論の実践が、この自邸を囲む庭と雑木を育んでいるからだ。


だが、やはりというか周辺の住宅に同様の環境はあまり見られない。それが彼の戦況であって、自らが楽しみながら暮らすことで、その環境と生きる素晴らしさを訴えているようだった。


津端さんの闘いはまだ終わっていない。この映画や彼の著書を読んだ人達がそのバトンを受け継ぐ以上、闘いはつづいてる。



【コバヤシ】


by hitonochikara | 2017-03-15 03:15 | コバヤシの日々 | Comments(0)
トルコより
2002年、コバヤシは集落を実測するためにユーラシア横断の旅をしていました。

その途中、トルコのマルディンという古い街を訪れ、斜面に展開する石造の住宅群を調べていると、一人の女子高生に話しかけられました。
好奇心旺盛な彼女は私を自宅へ招待してくださり、実測させてくれて、かつ兄弟みんなで晩御飯をご馳走になりました。ラマダン中だったからその美味しさはひとしおです。両親は出稼ぎで寂しかったと思われますが、兄弟で力を合わせて暮らしている暖かい家族でした。

先日、インスタグラムにメッセージが入り「あなたはマルディンに来たことがあるんじゃない?」と。
話してみると、あの時の兄弟!しかも高校生の彼女マリアだと思って話していたら、当時8歳だった女の子エミネでした。なんでも私の名前と職業を覚えていてくれて、検索して探しだしてくれたらしい。

あれから14年、かなり遅くなりましたが当時の写真を贈り、兄弟のその後を聞きました。
彼らはそれぞれ医者や法律家など、立派に成長していて、彼女も来年から教師になるとのこと。突然のそれは、とても嬉しい再会でした。

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エミネ、私を見つけ出してくれてありがとう。
マリア、あの時私を招待してくれてありがとう。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2016-03-11 23:23 | コバヤシの日々 | Comments(0)