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人の力設計室の活動日記です。
by hitonochikara
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カテゴリ:ハチニンリキ( 57 )
真剣に実験
ひんやりとした空気の中、黒くてごつい機械が並んでいます。
これらはふだんならコンクリートの破壊実験をするための装置です。
はたして版築は、このいかつい奴にどれだけ頑張れるのか…。
期待と緊張で寒さを忘れます。

ところで。
版築部は小心者の集まりで、最悪のこと(最弱の結果)を想像してしまいます。
せっかく機械を貸してくださるのに、それだけは避けたいところです。
そこで…
ちゃっかりセメント入りの版築も作成しておきました。
本当は土だけで何とかしたいのですが、退路は必要です。
「セメント入りの版築」と「セメント無しの版築」の2種類で挑戦です。

まずはテストピースを半分に折る「曲げ試験」。
つぎに折れたピースを使って押しつぶす「圧縮試験」を行います。

機械に設置された版築…。実験開始です。
大石さんが「がんばれー!」と叫んでいます。版築愛です。
丹念に固めた版築たちでしたが、つぎつぎと機械に崩されていきます。

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結果の方は…
セメント入りは意外と頑張ってくれたのですが、セメント無しの数値はひどいものでした。
がっかりしている私達に、先生方が他の材料や工法をアドバイスしてくれました。

さぁ、ここからがスタートです。

事務所に戻って、さっそく改善点を話し合いました。
養生期間の確保、化学変化を確実に起こす方法の検討、材料の追加や割合の変更等々。まだまだ工夫の余地があります。先生が解説してくれた化学式に近づけるよう、もっと固くて手触りの良い版築をつくりましょう。

先生、変なOBの我侭につきあってくださり、ありがごうとざいました。
またテストピースを持っていきます。
今度はもっと強い版築を持ってきます。よろしくお願いします。

なんとかして、土を味方にしたい。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-03-07 03:07 | ハチニンリキ | Comments(0)
いのちのやりとり
雑木林で自由に暮らす糸島の猪たち。
どんぐりをたらふく食べて、冬の備えも充分の折。
猟師皆島さんは、相棒である屋久犬たちを連れて猪狩へ出かける。

獲物を求めて山野を走る。
首輪につけた無線越しに、遭遇と格闘を確認。
全速力で現場へ。
傷だらけになりながらも勇猛果敢に追い込む犬たち。
彼らはとどめを差してくれるご主人の一撃を、今か今かと望んでいる。
手負いの猪は覚悟を決めて、牙を「カシャーンカシャーン」と重ね鳴らす。
鉄砲か。
刃物か。

犬達を巻き込まないよう、一撃で沈められるよう…、勝負の一瞬。

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八人力の新年会を、油山猟師小屋でおこないました。
「今日は運がいいね。昨日の獲物だよ。」
猟師であり調理師である皆島さんは、さばきながらカラッと笑いました。

命と誠実に向き合う人だからでしょうか。
その仕事は丁寧です。
丹念に仕込みを行い、最小限の調理で味付けされた「しし肉」は、ただただ甘く格別です。

しとめた猪たちや、たおれてしまった犬たちを背負っている人の笑顔は優しい。
壮絶な狩話を聞きながら、夜はふけていきました。

■油山猟師小屋
住所:福岡市城南区東油山3丁目21-40
営業時間:18:00~22:00 (1日1組の完全予約制)
定休日:不定休
URL:http://nss-k.net/ryoushi/index01.html

皆島さん、ごちそうさまでした。
また食べに行きます。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-02-25 02:25 | ハチニンリキ | Comments(0)
実験用版築
「失敗の可能性を見つけたぞ~!」

2007年に放送された『プロフェッショナル 仕事の流儀』で農家古野隆雄は、そう叫びながら田んぼを耕していました。

未踏の地へ挑戦する人は、誰よりも失敗を重ねることで、誰よりも経験を積んでいきます。
彼らの人生は試行錯誤の連続だったのだと、私達は歴史を通して学びました。そしてその恩恵にあずかって暮らしています。

構造的不安が消えない版築について相談したく、母校の九産大を訪ねました。構造の先生方からすれば「土を突き固めた塊」なんて胡散臭いはずなのに、暖かく迎えてくれました。
そしてアドバイスだけでなく、なんと実験まで手伝ってくれることに…。
新しい可能性が見えてきました。感激です!!ありがとうございます。
これこそ「失敗の可能性」です。

早速、実験用のテストピースの作成を開始しました。
型枠も貸していただき、4㎝角の小さな版築をつくりました。
これを養生して(寝かせて)、かたまったら学校へ持っていきます。

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7年前、古野さんに勇気付けられたから建築をつづけています。
そして今、失敗を恐れず、失敗を重ねて、版築に挑戦します。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-02-18 02:18 | ハチニンリキ | Comments(0)
版築脱型
ゴツゴツと突き固めてから2週間後、版築テストピースの型枠を外してみました。

………おおおぉぉぉ!?
固まってます。
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変なものを入れちゃったピースは微妙な感じでしたが、石灰たっぷり四号機なんてカチカチでした。
しかし中国で見た版築はもっと土っぽかったし、ネット上の情報を見ても土らしさがあります。
日本は雨の多い地域です。
版築は水を苦手とするため、日本ではあまり広まりませんでした。
(屋根のある土塀の工法として使われていることが多い)
日本らしい版築について、もっと研究する必要がありそうです。
まあ、それは後日の課題として…、とりあえず三人で酒盛りしちゃいました(笑)。

それにしても、土は気持ちのよい材料です。
この工法で建築をつくってみたいと、静かに思いました。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-01-17 01:17 | ハチニンリキ | Comments(0)
八人力版築部起動
「版築」って聞いたことがありますか?

チベットやブータンなどで広く使われている工法で、土を突き固めて厚い壁をつくります。
放浪時代、その重厚な土壁に魅了されました。

八人力のいいところは、呑み話の延長線上に実践があるところ。
というわけで、版築に興味のあるメンバーで『八人力版築部』をつくっちゃいました!!
とりあえず、classの大石さんと新田さん、コバヤシの3名でチャレンジ。

10㎝角の型枠をつくり、その中に土と石灰、にがり等の配合を変えながらゴツゴツと突き固めていきます。
レシピにはなかったのですが、砂利や砂、藁とか入れたものもつくってみました。
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ふだんがデスクワークばっかりなので、久しぶりに体を動かしています。
12月は寒空での作業でしたが「つくる」という実感が、ここちよい一日でした。

はたして、うまくかたまっているでしょうか…。
脱型が待ち遠しいです。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-01-15 01:15 | ハチニンリキ | Comments(0)
おいしくて つよくなる ソルコ
郵便ポストの中に紙袋。
??????

見ると"SOL DESIGN INC"とスタンプ。耘野さん…?!
事務所に戻って開けてびっくり「ソルコ」が入っていました!
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実は、小腹が空くとコバヤシは、なにげにビスコ(胚芽入)に手が伸びたりしています。

おいしくて つよくなる

その度に、この言葉に励まされながら、もぐもぐエスキスしていたりします。

そして耘野さんは、八人力にとって滋養の高い漢方食材のような存在です・
そんな耘野さんから、ソルコを頂いてしまいました。
ありがとうございます。

ここぞという時の勝負菓子とさせていただきます。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-01-10 01:10 | ハチニンリキ | Comments(0)
勝ちとるシゴト
6月の八人力は恒例のスタディミーティング。
今回はNPO九州コミュニティ研究所(Crik)へ伺い、耘野康臣理事長にお話を伺いました。
耘野さんとの出会いは『九州建築家バトル』。その怪傑豪腕ぶりに感動したコバヤシが、あたためていた企画がやっと実現したのです。

レクチャーは「耘野さんの仕事」と「ブランディングワークショップ」に分けて行いました。
前半は以前ブログでも紹介した『活気ある公園づくりプロジェクト』や、いろんな「よくなる」別にCSR(企業の社会的責任)と協働についてまとめた『新しい協働のケース100ーこれからの社会活性化のヒント』等の仕事から、「勝ちとる」事の大切さとその方法について、解説して頂きました。
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そして後半は自身のブランディングについて、ワークショップ形式で自分自身のキャッチコピーをつくることに…。
コピーの作り方を丁寧に教わりながら、皆でプレゼン大会!!
出来上がったコピーを、Crikの皆さんに審査してもらい、「コピーは全体性と相対性が求められている」ことを指導して頂きました。
あっという間の2時間終了。もちろんこれで終わらず居酒屋へ(笑)。
面白いことが大好きな八人力には、耘野さんは高質な栄養源です。
日が変わるまで白熱した議論が酌み交わされました。

耘野さん、Crikの皆さん、ありがとうございました。
ぜひ続編もよろしくお願い致します!

「変化しなければプロじゃない。その変化した先の未来をプレゼンするべき。」
-耘野康臣-



【コバヤシ】
by hitonochikara | 2013-06-24 06:24 | ハチニンリキ | Comments(0)
動く
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先月半ば、長崎で基本設計をさせて頂いた住宅の内覧会に行ってきました。
八人力でご縁を頂いた喜々津ホームさんのお客様です。

奥行きのある土地に新しく建てる家は、どこにいても太陽の光が入って深呼吸ができるような家にしたい。お客様と初めてお会いした時にお聞きしたご希望でした。

調湿性豊かでコテ目の柔らかい塗り材と足に木脈と弾力が伝わる板材。喜々津ホームさんが厳選してお客様にご提案し続けてこられたものの数々が、春の陽差しと風を含んでいました。

誠実に時間を積み重ねたものに、人の気持ちは動く。

離れるのが寂しくなった土曜日の夕方でした。

【カタオカ】
by hitonochikara | 2013-04-06 21:23 | ハチニンリキ | Comments(0)
うけつがれる家
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㈱黒木建設さん にご縁を頂き、八人力でご提案しました住宅が、先日竣工しました。
ご両親、息子さん御夫婦とこどもたち、3世代に渡って受け継がれることをコンセプトにした住宅です。

LDKと和室をつなげることで平面的な広がりを持たせ、
LDKに階段を配置し大きな吹抜けを設けて2階へもつながりを持たせました。

「お腹減ったぁ!」
「もうご飯できたよ~、おりておいで~」

LDKとつながる和室からは、
階段をかけおりてくるこどもたちの姿が左手から、
キッチンからお盆を持って出てくるお母さんの姿が右手から、と、
ステージに袖から役者さんが登場するように切り取られて見えます。

8月に入りました。花火、水浴び、すいか。
にぎやかな3世代ご家族の毎日が始まります(・∀・)!

【カタオカ】
by hitonochikara | 2012-08-02 08:42 | ハチニンリキ | Comments(0)
田川市プロポーザル公開プレゼンテーション
日曜日に田川市で行われた「幼稚園・保育所・子育て支援センター改築設計プロポーザル」の第2次審査を見学してきました。
このプロポーザルは上記3施設を一体化する提案で、未来を向いた興味深い内容です。
(実は八人力もこのプロポーザルへ応募したのですが、残念ながら1次突破なりませんでした。)

厳選された5組は各15分という限られた時間の中、ゆっくりとした口調で提案の魅力を説明していきます。
公開プレゼン特有の緊張感が会場を支配します。
実際に参加した自分にとって各設計者の思考と狙いは、心がズキズキするほど伝わるものがありました。
この短い期間の中で精緻に練り上げられていること、予算や工程に対して積極的な挑戦をしていること、分野を越えた各種機関との連係提案等々。そこには、日ごろから様々な取組みや活動があるからこその「練度」がありました。
と同時に自分達の課題も明確化されます。

世界には途方もないほど努力している人がいるから面白い。

最終結果は時間を延長の延長の末に発表されました。
そして…、最優秀賞は株式会社塩塚隆生アトリエ案に決定しました。
塩塚さんおめでとうございます!

塩塚ぐるぐる案はプログラムを建築化した、水や人の動線がゆるやかに開閉する個性的な提案でした。体験してみたい、どのように運営されるのか気になる空間です。

最後に末廣審査委員長のツイッターの文章を抜粋します。

塩塚さんの提案には多くの可能性と同時に多くの改善点があるだろうが、これからが本当の勝負である。市民や行政の皆さんとの対話を通じて、強い意志と柔軟性を持って、素晴らしい施設を作って欲しい。
審査員をしていただいた県立大の先生方も非常に協力的で、これからも関わっていただけることだろう。
(末廣香織/twitter)



【コバヤシ】

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八人力案 『すべてはあそびのなかに』
by hitonochikara | 2012-07-23 17:40 | ハチニンリキ | Comments(0)