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人の力設計室の活動日記です。
by hitonochikara
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ローカルディテール-005 あるものでつくる
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現場近くに、ただものでない奴が居る。

"ココニ スンデヤル"

と三白眼で胡坐をかいているような建築。
自力建設と思われる施工と材料。
有るもの、使えるもので、造れるものをつくっている。

だから、必要なものだけが足し算されている。
今もその過程なのかもしれない。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-01-31 01:31 | ローカルディテール | Comments(0)
同一縮尺に束ねる
私が意識していることの一つに「スケールごとにデザインする」があります。
1/100でできること。1/50でできること。1/20、1/5、1/1でできるデザインは異なります。これらが同時同場に存在することで空間に遠近が発生し、奥行のある風景が生まれてきます。
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せんだって、atelier cube 清原さんのオープンハウスにおじゃましてきました。

今回の住宅では、上述の奥行よりも「平明さ」が際立っています。入った時から感じていたこれは、憶測ではありますが、スケールの統一にあるように感じました。
本来スケールごとにデザインされるべき要素が約1/10スケールくらいのところで、束ねられて検討されています。
意匠も構造も設備、家具も等価に扱われ、同スケール上に存在しているようです。
結果、部分は30㎜角程度の材で構成され、その先は青いグレーに塗り込められて隠されています。(厳密には数ミリの納めは存在するが、同色で塗込めることで消却されている)

このようにスケールの遠近(消失点)が隠されることで、空間は紙一枚のピントの中に封される現象がおきています。
かつ下地という構成が存在しないため、最初から最後まで表層として現れる施工工程となり、気の置けない作業の連続であったことが、容易に想像できます。
ギリギリまで命を削ってピントをあわせつつ、世界を構築した住宅です。

そしてよくよく尋ねてみると、施主様がセルフビルドを楽しめる方のようで、それを前提とした空間構成のようです。
そう考えると、この「平明さ」は美しいフォーマットになります。
建築がわかりやすく解体され、グレースケールでまとめられた質感は背景となり、今後のバイタリティーあふれる生活を応援してくれることでしょう。

清原さんの優しさと執念が前面に押し出されたのに対して、構成力の主張(独善的欲望)を弱さをもって制した住宅でした。
清原さん、ありがとうございました。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-01-29 11:29 | コバヤシの日々 | Comments(0)
みえないしごと
よく「段取り八分、仕上げ二分」と言われます。
これは仕事を進める上で、事前準備の大切さを説いた言葉です。

建築の世界でも、仕事は段取りが大切です。
そして実際の工事でも、最終的には仕上げで隠れてしまう下地次第で、仕上げの質感や耐久性はまったく違ってしまいます。
つまり、丁寧な下地処理が、建築の精度を上げてくれるのです。

たとえば木目を揃えた綺麗な仕口も、塗装してしまうと解らなくなってしまいますが、その丁寧な仕事は、気配として残ります。
この気配をまとってこそ建築は、その本質力を引き出すことができます。
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工事中である【skr】の現場では、内壁の下地胴縁がしっかりと張られており、目透し張りの底目は、見えにくい部分まで塗装してありました。
また階段も側桁と踏板と丁寧に加工してありました。

ちょっと専門用語ばかりでわかりにくいですが、福田建設さんの仕事は、見えなくなってしまう部分にこそこだわりを感じました。
いつも丁寧な工事をしてくださり、ありがとうございます。

時事がら職人さんの手配が難しくなっています。
おかげで工程は押し気味ではありますが(泣)、施主様にもご理解をいただき、丁寧な工事で完成を目指していきます。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-01-27 01:27 | オシゴト | Comments(0)
ジブリ式集落
昔から気になっていたことがあります。

「宮崎駿さんの描く街には、なぜ集落の臭いがするのだろうか?」

まったくもって感覚的で説明しがたいのですが…。
ユーラシア大陸で集落実測をしてから、コバヤシ個人の判定基準として、
「これは集落」
「これは集落ではない」
という独断な視点があります。

例えそれが現代建築であったとしても、集落を感じてしまうものは意外とありますし、その反対で有名な集落へ行っても、すでに観光地でしかないケースもあります。
なぜそう感じてしまうのか、要素が複雑で理論化できていませんが、もっか分析中のテーマです。

そして、この感覚は実物だけでなく、アニメーションの世界にまで広がっていて、スタジオジブリが製作した映画には、集落としての説得力を感じています。
とくに『天空の城ラピュタ』に出てくる鉱山の街や、『風の谷のナウシカ』の風の谷は、行けるなら行ってみたい集落です。
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そんなマニアックな視点で『スタジオジブリレイアウト展』へ行ってきました。
原画の作られ方や使い方がよくわかる会場構成になっていて、一枚一枚じっくり観察できます。

私達設計者がこだわるディテールの方向性と、間逆の発想とも言える宮崎さんのディテール。
宮崎さんの空想力は、建築のつくりかたに対して様々なヒントを与えてくれます。
私が集落に感じている「都合のよいデザイン」のあり方について、掘り下げるいい機会になりました。

■スタジオジブリ・レイアウト展
http://faam.city.fukuoka.lg.jp/exhibition/detail/119
※開催期間は1月26日(日)までです。

【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-01-24 01:24 | コバヤシの日々 | Comments(0)
はじめまして レーモンド先生
階段をあがりついた先に、二本の煙突がまっすぐ伸びる。
屋根の反射を受けて、切妻の空間が朱く浮かび上がる。
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アントニン・レーモンドが設計した門司ゴルフ倶楽部「クラブハウス」は、竣工から50年を越えて現役の「愛されている」建築です。
彼の母国であるチェコの民家で使われている小屋組。そしてそれを支える基壇のようなコンクリートの構造体に、伝統と近代の技術が結びついた迫力があります。

ここは便利な建築だから長く使われるわけではありません。愛着のわくかけがえのない建築だから、多少の不便も受止めることができているのでしょう。暖炉の火にあたっていると、倶楽部の方々が大切にしてきた時間と想いを感じ取ることができます。
今回は建築士会の行事だったので、特別にコース手前にある「スターティングハウス」も見学させていただきました。ちっちゃな小屋ですが、身体にしっくりくる愛しさがありました。

また来たい場所が増えました。

■門司ゴルフ倶楽部
http://www.mojigolf.co.jp/clubhouse/index.php


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-01-22 01:22 | コバヤシの日々 | Comments(0)
暮らしの風格
TechniStaff の針金さんから、年末に撮影した【dbc】の写真候補達がとどきました。
なるほど、針金さんはこう見えたのか。と、面白いものがたくさんたくさん。

じつのところヒトチカは毎回、わがままなリクエストをしています。

・日常のワンシーンとして
・プログラムが発生している瞬間
・針金さんが面白いと思う構図で
・ものはかたづけない
 等々

空間より建築、建築より住宅、住宅より家、家より生活。
を、掘り下げたい私達のあくなき要求に、撮影では終日付き合ってもらっています。
針金さん、いつも面倒なことを引き受けてくださり、ありがとうございます。
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さて、この写真候補達。
どれを選ぶべきなのか…。予算にも限りがあるので、この選抜は苦しい作業となります。
拡大して壁に貼り付けて、比較検討しても絞り込めない…ぅぅぅぅ。
結局、しばらく眺めながら考えることになりました。

やっぱり一年暮らすと、建築から生活がにじみ出てくるんです。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-01-20 01:20 | オシゴト | Comments(0)
版築脱型
ゴツゴツと突き固めてから2週間後、版築テストピースの型枠を外してみました。

………おおおぉぉぉ!?
固まってます。
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変なものを入れちゃったピースは微妙な感じでしたが、石灰たっぷり四号機なんてカチカチでした。
しかし中国で見た版築はもっと土っぽかったし、ネット上の情報を見ても土らしさがあります。
日本は雨の多い地域です。
版築は水を苦手とするため、日本ではあまり広まりませんでした。
(屋根のある土塀の工法として使われていることが多い)
日本らしい版築について、もっと研究する必要がありそうです。
まあ、それは後日の課題として…、とりあえず三人で酒盛りしちゃいました(笑)。

それにしても、土は気持ちのよい材料です。
この工法で建築をつくってみたいと、静かに思いました。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-01-17 01:17 | ハチニンリキ | Comments(0)
八人力版築部起動
「版築」って聞いたことがありますか?

チベットやブータンなどで広く使われている工法で、土を突き固めて厚い壁をつくります。
放浪時代、その重厚な土壁に魅了されました。

八人力のいいところは、呑み話の延長線上に実践があるところ。
というわけで、版築に興味のあるメンバーで『八人力版築部』をつくっちゃいました!!
とりあえず、classの大石さんと新田さん、コバヤシの3名でチャレンジ。

10㎝角の型枠をつくり、その中に土と石灰、にがり等の配合を変えながらゴツゴツと突き固めていきます。
レシピにはなかったのですが、砂利や砂、藁とか入れたものもつくってみました。
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ふだんがデスクワークばっかりなので、久しぶりに体を動かしています。
12月は寒空での作業でしたが「つくる」という実感が、ここちよい一日でした。

はたして、うまくかたまっているでしょうか…。
脱型が待ち遠しいです。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-01-15 01:15 | ハチニンリキ | Comments(0)
今年最初の訪問者
久しぶりの再会は、ものすごく嬉しいことがあった時か、ひたすらに凹んでいる時だったりする。 彼がやって来た理由は、どうやら後者のほうらしい…。
どうりで良い顔をしている訳だ。

せんだって年始早々、友達が事務所へ遊びに来ました。
彼は3年前の卒業生で、現在は東京の設計事務所で働いています。

「20代の苦労は人生の質を決めてくれる。」
今の自分なら、そう振り返ることができる。
それは通過してしまった事象だから、あっさりと言い切れるけれど、 当時の自分はただただ暗いトンネルを進んでいる状態だった。 しかもナニカ得体の知れないドロドロした闇のようなものに追われている気分だった。

疲れた顔と逸らさない視線。彼もその洗礼を受けた様子でした。

はじめて実務に付いた者が必ず襲われる知識不足、技術不足。
疲労の蓄積はパフォーマンスを削り、ありえないミスを発生させる。
意識化できていても克服できていなかった弱点が露呈する。
先が見えなく経済的不安が表面化する。

設計事務所への就職は、ただ建築へ挑む入場券のようなものでしかなく、 周りは当然、入場券でやって来た人ばかり。 今まで特別だと思っていたものは当たり前の感覚で、それ以上の存在や目標の必要性に気づく。

そんな状態がどれだけ苦しいことか…。

情けない気持ちを抱えながら、親から助けてもらえること。
同じような状況にいるにもかかわらず、闘っている友がいること。
それでもあきらめない自分であれればこそ、周囲に感謝しながら生きていくことができる。
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そんな話をしていました。
そしてそんな折れそうな時、私に会いに来てくれたこと、光栄です。

私にできることは、話を聞くこと。 そして昔のように、描く、書くこと。
高橋竹山のじょんがらを聴きながら、ギリヤーク尼崎の舞踏を観ながら、 生き抜くことの難しさと大切さについて語りました。
「つらくなったら、他の一流のものにふれてみること。」
これは栄養価の高い自己修復方法です。
苦しい時だからこそ、理解できる一流の凄みがあるはずです。

その日の飛行機で戻るらしく、来た時より笑顔になって彼は東京へ向かいました。

学生時代よりひきしまった顔つきになっています。
自分をさらけ出して、ぶつかってきてください。
ネジをはずせ!!


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-01-13 01:13 | ハダシ・デ・パレード | Comments(0)
おいしくて つよくなる ソルコ
郵便ポストの中に紙袋。
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見ると"SOL DESIGN INC"とスタンプ。耘野さん…?!
事務所に戻って開けてびっくり「ソルコ」が入っていました!
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実は、小腹が空くとコバヤシは、なにげにビスコ(胚芽入)に手が伸びたりしています。

おいしくて つよくなる

その度に、この言葉に励まされながら、もぐもぐエスキスしていたりします。

そして耘野さんは、八人力にとって滋養の高い漢方食材のような存在です・
そんな耘野さんから、ソルコを頂いてしまいました。
ありがとうございます。

ここぞという時の勝負菓子とさせていただきます。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-01-10 01:10 | ハチニンリキ | Comments(0)