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人の力設計室の活動日記です。
by hitonochikara
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嵐浴
台風は東へ抜けていったが、荒れた空にピンときた。
ならば立ち寄ってみようと宝満宮竈門神社。
案の定すごいことになっている。

その日はニコライ・バーグマンによるフラワーアート展『伝統開花』の最終日だった。
暑い日には涼しさをもたらす大樹らが、ごぉごぉと暴れている。唸っている。
雨に濡れた切花たちは嬉々として光り、風に散った枝葉と呼応していた。

それはまるで「死体」を扱っているかの様な、鮮やかな情景。
植物の死が天地表裏、逆さまに配されて、暴力的に折られ集められた美しさだった。
さらにマルキ・ド・サド的艶が、嵐によって剥き出しにされていた。

嵐浴_a0180552_1564552.jpg

これこそが生命の発露。

機能不全美。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-10-31 10:31 | コバヤシの日々 | Comments(0)
此処に棲まわれる縁
せんだっては【skr】の6ヶ月点検でした。
福田建設さん、電気屋さん、建具屋さんらと入念にチェック。
建築はどんなに注意を払ったとしても、何かしらの不具合が出てくる場合があります。今回は施主様より事前報告をもらっていたので、その場で対応しながら検査しました。

「良い工務店には魅力的な職人さんや業者さんが集まっている」
これは設計者として得た気づきです。仕事が丁寧な福田建設さんのチームを見ていると、改めてそう思います。
やっぱり「いいもの」は独りではくつれないのです。

また、人は自分と向き合ってくれる人間を、求めずにはおれません。
「いいもの」をつくろうと思っている人間は設計者だけでなく、現場監督、職人さん、メーカーさんも同じであって、ともなれば、最終目的が一緒の人間が集まり解りあうことで、おのずと「いいもの」ができるはず。

【skr】もこの土地に住む覚悟を決めた瞬間、そんな縁が広がってゆきました。
私の仕事は、やっぱり「人の力を集めてつなぐこと」だと実感しています。

此処に棲まわれる縁_a0180552_17295939.jpg


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-10-28 10:28 | オシゴト | Comments(0)
暮らす活力(後)
活気ある街や市場が魅力的なのと同様に、活力ある家には魅力があふれています。
では、その活力の源はどこにあるのでしょうか。

ひとくくりでは語れませんが、家族が日常を楽しめているか否かは大切な要素です。
人生とは新しい家に住めば一変するはずも無く、今まで同様に悲しいことも苦しいこともやってくることでしょう(幸不幸は主観の相対性でしかないのですから)。
そんな日常に寄り添う家をつくる、これこそが設計者に求められている建築の条件です。

嬉しい時も哀しい時も、家は家族と共にそこに在ります。
だから少しでも寄り添えるように、ヒトチカは対話を通した設計を心がけています。

「土地を読むように人を読む」

対話の果てに作られた形には、作ろうと決めた家族の意思が宿ります。これは永続的な意志ではないものの、そこで暮らす活力源になりえます。
そしてその活力があればこそ、一時的な形を読替えて住みこなすことができる。これこそが、住み手の意思が作り手の意志を越えていく瞬間です。
そうした繰り返しの中に、集落で体験したあの「地に足の着いた」形にたどり着けるヒントがあると考えています。

集落に歴史があるように、家族にも歴史があります。
その歴史を「形の読替え」として受止め、引渡し当初からは想像できなかった形へと、更新されて欲しいと願っています。


【コバヤシ】

暮らす活力(後)_a0180552_210973.jpg

今回も美味しいタルトをご馳走になりました。Kさん、多忙な日々にもかかわらず、いつももてなしてくださりありがとうございます。
by hitonochikara | 2014-10-24 10:24 | オシゴト | Comments(0)
暮らす活力(前)
暮らす活力(前)_a0180552_20422429.jpg

これは【dbc】の玄関アプローチです。
白い瓶と額縁がリズムをとり、スケールを落としていきます。なめらかで巧妙な配置です。
せんだっての訪問では、その他にもちょっとした工夫が散見でき、ご家族が楽しみながら生活していることが伝わってきました。

住宅は引渡されたその瞬間から、どのように暮らし、どのように変化してゆくのか?
今は、それらを観察し記録することが、コバヤシのライフワークになっています。

かつてユーラシアの集落を旅していたとき、彼らの発する説得力に私は圧倒されてしまいました。もはや近代以降の人間には、そんな地に足を着いたような(作り手の恣意が磨耗したような)形は作れないかもしれないと、呆然とした記憶があります。

しかしながら、こうやって仕事をつづける中で細い光が見えてきました。
それは、わずかな変遷を通して「家族の歴史」を読み取れることに気づけたからです。
設計という対話作業を重ねてつくられた形が、実際に住む中で生きる活力となり、日常を後押ししてゆく。
更にある部分は読み替えられ、日常に沿うような場所となってゆく。

そんなことは当たり前だと思われるかもしれません。
けれども、その(見落としがちな)微小な変化にこそ、形をつくるヒントが隠されていたのです。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-10-21 10:21 | オシゴト | Comments(0)
ベンチに山法師
季節よく秋空の下、【imr】の追い込みは捗っています。
予算の都合もあり、最小限の仕様だった外構工事ですが、その後工事が進む中で激変してゆきます。
プロトハウスさんからの「クワハラガーデン宣言」を皮切りに、施主様からの大胆な提案、それを受止めてサプライズな対応をした眞鍋建設さん、それぞれの立場と職能を活かした展開にヒトチカも図面を描きなおして応戦しました。

ベンチに山法師_a0180552_1957693.jpg

その結果、当初からは考えられない庭になっています。
街に開くベンチ垣、ポタジェ(家庭菜園)には既にハーブが植えられ、来夏は山法師の白が映えることでしょう。
これこそが家づくりの醍醐味。
関係者が面白がって集中力が上昇すると何かが起こるんです。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-10-17 10:17 | オシゴト | Comments(0)
鉄板がつなぐ縁
鉄板がつなぐ縁_a0180552_1658599.jpg

青空覗いた八月土曜日、間髪容れずに【skr】の撮影を行いました。
施主様が育てた芝生は青々と庭を満たし、住宅の白さを際立たせています。
カメラマンは毎回お願いしているTechniStaff の針金さん。
久しぶりの晴れ間に嬉々とシャッターを切っていました。

そして撮影後は、施主様ご両親、針金さん、福田建設の社長ご家族と一緒に酒盛り打上+花火。
生活プログラムで核となっていた【skr】特製「お好み焼き」を振舞って頂きました。
山芋をたっぷりつかった濃厚な一品、大変美味しかったです、S様ありがとうございます。

この鉄板が家族と地域、そして友達と縁の輪を広げてくれることを、心から願っております。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2014-10-14 10:14 | オシゴト | Comments(0)
いっぱいの差入れ
いっぱいの差入れ_a0180552_1632414.jpg

有難いことに、オープンハウス中は昼食をとる事もままならず、あっという間に黄昏時を迎える二日間でした。
そんな私達に気を使ってくださり、今回もたくさんの差入を頂いてしまいました。
K様、Y様、Y様、M様、N様、D様、I様、この場を借りて心から感謝いたします(イニシャル表記で味気なくてすみません)。

そして二日目の最後に、施主様からも頂きました。I様ありがとうございます。
片付けの後、施主様とプロトハウスさん、ヒトチカでプチ打上。午後ティーで乾杯。
差入を頂きながら、最後の宿題である洗面カーテンの生地を決定しました。
紅茶だったはずなのですが雰囲気は酒盛りのように、楽しい最後の打合でした。
house imr 竣工まであともう一息です。


【コバヤシ】
オープンハウスを行うことは、コバヤシは大変難しいと考えています。自分が住む前にたくさんの人を招くわけですから心境は複雑です。しかしヒトチカの施主様方は寛大な気持ちと応援してくださる熱意(恐縮です…)、そしてこれから家づくりをはじめる人達へバトンを渡すように、快くひらかせてくださります。施主の皆さま、本当にありがとうございます。
by hitonochikara | 2014-10-10 10:10 | オシゴト | Comments(0)
御礼 #【imr】
台風が弧を描いてそれて、【imr】のオープンハウスは無事終了いたしました。
ご来場の皆様、貴重な週末に足を運んでくださりありがとうございました。

御礼 #【imr】_a0180552_13451696.jpg

小さな住宅ではありますが、各々が場所を見つけてはくつろぐ光景に、居場所と距離感の大切さを改めて実感しています。やっぱり、家づくりは居場所づくりです。

また、これから家づくりをはじめる方々が熱心に写真を撮っている様子が、何度も目に留まりました。真剣に考えている事が伝わってきます。共感できる部分がありましたらどんどん参考にしてください。
そして今回も施主OB、昔からの友達、建築の友達、旅の友達と、たくさんの再会も嬉しい出来事でした。特に施主OB陣の「これは新手の竣工検査?!」と思うくらい、細かい観察力には毎回びっくりさせられます。
皆さん施主力がますます上がってますよね!

最後に入居前に快くお貸しくださりました施主様、心よりお礼申し上げます。
重ねてプロトハウス事務局様、眞鍋建設様のご協力のものと、このような機会を設けていただき心から感謝いたします。

本当にありがとうございました。


【コバヤシ】+【カタオカ】
by hitonochikara | 2014-10-07 10:07 | オシゴト | Comments(0)
Kメソッド
Kメソッド_a0180552_1039508.jpg

先日 house imr の最後の定例打合せに行ってきました。

現場監督のKさんは、毎回職人さんの邪魔にならない場所を選び、話がしやすいように配慮してくださいました。
(以前の日記に書いた「折りたたみ式のテーブルと椅子」も彼のアイデアです。)
また人数が多い時などは、イスの代わりに並ぶ脚立や木材、テーブルの代わりに大きな石膏ボード!
これらを私達は「Kメソッド」と呼び、現場のモチベーションは更に上がったものです(笑)。

この日は仕上工事の最終工程のため、現場にテーブルと椅子はナシ。
彼はパパッとダンボールを広げて床にセッティング。
そして打合せが始まると、そのダンボールに取付ける部材寸法を1分の1でスケッチし、施主様に確認してくださいました。

Kさん、細部に渡る気配りと提案をありがとうございました。
おかげさまでとても気持ちの良い住宅となりました。引渡しまであと少し、最後までKメソッドでお願いします。


【カタオカ】
by hitonochikara | 2014-10-03 07:36 | オシゴト | Comments(0)