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人の力設計室の活動日記です。
by hitonochikara
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タグ:レクチャー ( 37 ) タグの人気記事
なわ流 弱さの強さ
学生から「名和さんが来ますよ!」と教えてもらった時から、楽しみに待っていました。
九産大建築レクチャーシリーズに、構造家の名和研二さんが登場したのです。
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レクチャーは、いきなり「竹麦魚(ホウボウ)」というカサゴ系の魚の例え話からはじまりました。この魚は胸ビレの軟条が足のように発達しており、海底を歩くことができます。

『一見「何か」に対して弱い状況は1つの特性であり、「何か」を変えることでそれは良い(強い)要素となり、魅力へと変化する。構造のデザインは不利な設計要素を魅力へ変えることができる。』

と名和さんは熱く語っていらっしゃいました。
これを実践するために、名和さんは設計プロセスの最初(平面が決まる前)からコラボレーションするそうです。
なんとも楽しそうです。可能性のスタート地点が違います。
ヒトチカもそんな設計をやってみたい…。

『関わる人達がお互いに高揚することで、限界を超えることができる。』

とさらに名和さんは熱く語っていらっしゃいました。

これって、まさしく「人の力」じゃないですか!


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2013-05-27 09:09 | コバヤシの日々 | Comments(0)
再会は成長を経て(前)
せんだって、九州産業大学の建築レクチャーへ参加してきました。
講師は頴原澄子さん。昨年度まで九産大で教鞭をとっていた建築史家です。現在は千葉大学で活躍しています。

今回は『建築保存とデザイン』というテーマで、歴史的建築物とどのように向き合うべきなのか、講演してくださいました。
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中でもイギリスの芸術家ウィリアム・モリスの言葉を再認識し、改修方法を3つに分ける解説は大変勉強になりました。

1.歴史性を残すこと
2.新旧の鮮やかな対比
3.それを生み出した行為に宿る精神と共に生きる

これら3つの考え方は歴史的な建築物に対してだけでなく、古い民家や産業遺産にも当てはまる要項です。
特に集落に現存する民家達は、現代の生活スタイルとの相性が良くありません。
この、常に引っかかっていた問題とどのように向き合うべきか。大きなヒントを頂きました。

そして講演後、近代建築史について勉強している「近代建築乙女」の学生、OBと先生の再会がありました。
学生から先生へ贈られたのは、手づくりの教科書。製本された1990年代の資料の冒頭には、頴原先生が書かれた熱い年代解説が載っています。
(この時のことを、頴原研究室(九産大)のブログでつづってくださっています。ありがとうございます。)

先生、次は2000年代です!

そして来年もぜひ、更に成長した(してるはず)彼らに会いに来てください。


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2013-02-26 20:42 | ハダシ・デ・パレード | Comments(0)
オモシロイ ヒト ガ アツマル ト …

-地方には地方の未来がある-


映し出されたキャプションは、誰もが探している求めている言葉でした。

先週、福岡ビジネス創造センター(FBCC)で行われた『クリエイティブビジネスセミナー』に参加してきました。
講師はブンボ株式会社の江副直樹さん。
「竹田食育ツーリズム」や「九州ちくご元気計画」、「柿之屋」等、氏の仕事を通して地方の未来について考える内容でした。
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それはわかりやすさ。
それはもどかしく感じていた部分。
整理された考え方に面白い人が集まってくる。
組み立て直された仕事は更なる成果を産み出す。

自分が目指している仕事場のつくり方の、きっかけがつかめたような…。
ぐぐぐっと下っ腹に力が入りました。

コンナ ヤリカタ モ アッタ ノダ!


【コバヤシ】
by hitonochikara | 2013-01-28 08:28 | コバヤシの日々 | Comments(0)
豊かさ
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先日、九産大で行われた『新しく、そして豊かな建築をめざして』と題した大西麻貴氏の講演を聞いてきました。今年「二重螺旋の家」で、新建築賞(旧吉岡賞)を受賞した29歳の建築家です。どんなことを考えて設計をしているのか、等身大の彼女の言葉で、丁寧に話は続きました。

建築は、ひとりではできない。

それぞれのピースが集まることで最大の力を発揮する構造物。
パートナーの百田有希氏やスタッフ、建築家、職人さんや鉄工所の社長さんと、次々にあがる色々な名前。
機会や出会いを大切にして、ひとへの尊敬と感謝の気持ちを持って設計している姿勢を感じました。新しい何かに挑戦して設計する、という彼女の今後が楽しみです。

11月の人影少ない午後、2009年に大西氏が学生時代に主体となり施工まで行うワークショップでつくりあげた「地層のフォリー」に行ってきました。
登らないでください、と注意書きがあるフォリーの周囲を走りまわる男の子達に、登って遊びたいよねぇ!と言ってしまいそうでした。
たくさんのひとの声や手で作られた建築、たくさんのひとが触れて育っていく建築。
向き合う気持ち1つで、豊かさはどこまでも膨らんでいきます。

【カタオカ】
by hitonochikara | 2012-11-26 08:11 | カタオカの日々 | Comments(0)
丸谷博男氏のセミナー
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先月、安恒組さんで行なわれました丸谷博男氏のセミナーに行ってきました。
今年度まで実際に大学で教鞭をとられている講義近代住宅史のお話でした。
また丸谷氏の師である奥村昭雄氏、奥村氏の師である吉村順三氏から
何を引き継いでいくのかについてお話くださいました。


居場所をつくる。居心地のいい場所。
同じ形は二つとない住まい。
たまりや重心のようなものがうまれる。
                    (丸谷博男氏の言葉より)


丸谷氏は建築を学ばれていた頃から温度や風速などの実測を細かく行い、
数値を記録して分析するということをしてこられたそうです。
クレーンで屋根に上がって風速や外気温を測定したり、
室内のあちらこちらで何本もの温度計をぶら下げ気温を測定したり。

「空気は温まると粘性が出ます。水はそれとは逆に流動性が出ます。」

と、見せてくださった吹抜のある住宅の室内温度分布図は、
とても説得力のあるものでした。
粘らずに流れる空気と、住まい手が自然とたまる居場所。
住宅の設計において、どちらも本当に大切なものだと思いました。


吉村氏の軽井沢山荘に続き、
吉村氏の教え子である奥村氏の設計された住宅、そして、
奥村氏に学ばれた丸谷氏の設計された住宅を見せてくださいました。
師の代表作である軽井沢山荘に挑んで設計された二つの山荘でした。
募る思いをぎゅっと込めた手紙のようでした。

【カタオカ】
by hitonochikara | 2011-03-07 18:17 | カタオカの日々 | Comments(0)
吉岡秀人氏の講演会
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先日大分で行なわれました医師吉岡秀人氏の講演会に行ってきました。
大分医科大学(現大分大学医学部)で医療を学ばれた吉岡氏が、
ミャンマーで貧しい人々への医療活動を通して出会われた命についてのお話でした。
この講演会の少し前に「情熱大陸」でとりあげられたこともあり、
当初1回のみの講演を急遽2回に増やしての講演となったようでした。
心に残ったお話を少し書き留めます。


命を助けることが医者の王道だと思っていた。
ただ命を救うことではなく、その人の人生の質を変えること。
奇形の顔を持ち暗い表情で人生を生きてきた子どもに、
明るさと普通に人生を歩めるような治療をすることが自分の考える治療のゴールだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
成功の反対は失敗ではない。
行動をしないこと。
失敗は成功のバリエーションである。
個人の人生にとって経験ほど尊いものはない。
治療をした子が結婚して家族を作って子どもを持つ。
そんな命のつながりを実現させたい。
                    (吉岡秀人氏の言葉1)


治療前は目をふさぎたくなるような病状と暗い表情の子どもたちが、
治療後あちこちを走り回る姿は力強く、どんな人生を歩んでいくのか見たいと思いました。
住宅を設計した施主ご家族とは、竣工後も設計中と同様の
親しいお付き合いが続いていきます。
そのことと重なり、命がつながっていくことの重みをあらためて感じました。


時間こそ命です。
時間を大切にしてください。
いくつになってもチャレンジをしてください。
                     (吉岡秀人氏の言葉2)

この言葉を胸に、講演後お会いしたお客様に新しい提案をしました。
吉岡秀人氏は今もミャンマーで医療活動をしていらっしゃいます。

【カタオカ】
by hitonochikara | 2011-02-25 10:54 | カタオカの日々 | Comments(0)
内藤廣氏の講演会
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先日九大箱崎キャンパスで行なわれました内藤廣氏の講演会に行ってきました。
「建築の力」と題して、コロンビアのメデジン市に広場と図書館を設計された話を
中心とした学生に向けての講演でした。


建築と建物は異なる。
建築とは包括的な概念で、物事を構築していく意志である。
建築という「窓」を通して色々なものが見える。
世界のこと、経済のこと、今起こっていること。
でもその「窓」からは、見ようとしないと何も見えない。
見ようとすると実に色々なものが見えてくる。
メディアを捨ててみたらどうか?
自分の目でものごとを見てみればいいのではないか?
本当のことを見て、それに向かって努力しているやつだけが生き残る。
本物だけが生き残る。
本物とは、例えば人々の心を救ってくれるもの。
時間を超える価値が見えたものには本物の価値があると思う。
               (内藤廣氏の言葉より)

治安の悪い土地において命がけで実現されたプロジェクトの話を
静かにお話くださいました。
最後に内藤廣氏が建築を学ぶ学生に送られたエールは、
一瞬にして私の胸の中で「本物」の光を放ちました。

学生の皆さんの今の時間は、宝石のような時間です。
今生きていることを大切に。
一日一日時間を大切に生きてください。

6月10日(金)にまた福岡のあじびホールに講演にいらっしゃるそうです。

【カタオカ】
by hitonochikara | 2011-02-03 20:43 | カタオカの日々 | Comments(0)